理解している?クレジットカードに付属しているキャッシング機能とは

みなさんこんにちは、マネーアナウンサーの門刈です。 「突然お金の入用ができてしまったけれど、手持ちがない……!」といったとき、みなさんはどうしますか?

 

家族が近くにいればなんとかお願いして借りようとしますよね。

しかし、デリケートな問題なので、相談するのも引け目を感じてしまうでしょう。

 

家族といえども人に借りるのは気が引ける……

お金がないなんてバレるのが嫌だ!

後でトラブルになりたくない

 

このような声に共感する人も少なくないはす。

 

そこで、何か良い手段はないかと探しているうちに、「そうだ!クレジットカードでキャッシングできたはず!」と思いつかれるのではないでしょうか。

 

そこで、クレジットカーでキャッシングするさいに、これだけは知っておきたい!ということをお伝えしていきます。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

クレジットカードのショッピング枠とキャッシング枠

クレジットカードには「ショッピング枠」と「キャッシング枠」という枠が設けられています。

ショッピング枠」は、買い物など、何か商品を購入するときに利用できる枠です。名前からもなんとなく想像できそうですね。

 

キャッシング枠」とは、現金を借りることができる枠のことです。

 

クレジットカードを申し込むさい、多くの場合、この2つの枠の限度額を選択する箇所があるはずですね。

 

この限度額によってどのくらいの範囲内で枠が利用できるか、つまり利用可能額が決まります。

 

「利用できる」といいましたが、あくまで「クレジットカード会社からお金を借りている」に近い状態だということは忘れてはいけません。

 

キャッシングの場合は、お金を借りるというイメージがつきやすいですが、ショッピングの場合も、クレジットカード会社からの引き落としが終わるまではお金を借りている状態なのです。

 

一般的にクレジットカードの支払日は翌月ですので、ショッピング枠を利用した時点で口座にお金がなくても、商品を購入することができるところが便利でしょう。

 

翌月の支払日までに引き落とし口座にお金を入金することを忘れないようにしてくださいね。

 

しかし、裏を返せば「1か月近く借金をしている」に近い状態です。

くれぐれもショッピング枠の使いすぎには注意しましょう。

 

ここまでを整理すると、以下のようになります。

  • ショッピング枠=買い物などができる利用限度額の範囲を表したもの
  • キャッシング枠=お金(現金)を借りることができる利用限度額の範囲を表したもの

 

クレジットカードを利用するさいは、ショッピング枠とキャッシング枠の違いについてよく理解しておいてくださいね。

ショッピング枠とキャッシング枠の関係性とは?

続いてショッピング枠とキャッシング枠の関係性についてみていきましょう。

 

実はこの2つの枠の関係性は密接であり、切っても切れない関係となっています。

 

端的に言うと、ショッピング枠の中にキャッシング枠が存在しているのです。

 

わかりづらいなという方は、お団子の餅の部分がショッピング枠で、餡の部分がキャッシング枠とイメージしてみてください。

 

一心同体ですので、どちらか一方の枠を使うと、片方の枠の利用可能額も減ってしまいます。

 

それではここで、わかりやすいようにAさんの例をみて考えてみてください。

【Aさんのクレジットカード】

ショッピング枠30万、キャッシング枠10万

問題①

海外旅行でショッピング枠を30万全部使ってしまいました。それではキャッシング枠はいくら残っているでしょうか?

a.10万円未満  b.10万円  c.残っていない

問題②

ショッピング枠の利用額は、光熱費や通信料などで5万円でした。キャッシング枠はいくら残っているでしょうか?

a.10万円未満  b.10万円  c.残っていない

正解

c.残っていない

一見、キャッシング枠は10万円あるのだから、使えるのかなと思いがちですが、ショッピング枠の中にキャッシング枠があるので、ショッピング枠をすべて使ってしまうと、キャッシング枠はなくなってしまいます。

b.10万円 

10万円使えます。ショッピング枠の利用額が5万円だったので、もしキャッシングを10万円利用する場合は、ショッピング枠は残り15万円使えます。キャッシングを利用しない場合は、25万円使えますよ。

 

下記の関連記事ではショッピング枠とキャッシング枠の関係性についてわかりやすい図を用いて解説していますので、参考にしてみてくださいね。

ショッピング枠とキャッシング枠の関係性は理解していただけましたか? しかし、この枠というのはどのように決定されるのでしょうか?次はその仕組みについてお伝えします。

利用枠の決まり方とは?

枠の決まり方ですが、「審査」というもので決まります。

 

クレジットカードをつくったことがある方なら、「審査が終わり次第、クレジットカードが発行されます」という案内を受けたのではないでしょうか。

 

この「審査」はどういうものなのか、確認していきましょう。

 

審査には、クレジットカードの申し込みや支払などお金に関する様々な履歴を記録した情報である「信用情報」が大きく関わってくるのです。

 

この信用情報は、個人信用情報機関というところが保管しています。

 

信用情報は、お金に関する様々な履歴が記録されているとのことですが、具体的には、年収やクレジットカードの利用歴、過去にお金を借りているか、延滞はしていないかなどの情報が記録されています。

 

クレジットカード会社は、個人信用情報機関から情報提供を受けて、それぞれの顧客に対して、「キャッシング枠をつけても問題ないか」、「いくらまでなら設定可能か」などの審査をしているというわけですね。

 

さらに、もうひとつの重要なキーワードは「総量規制」というものです。

 

総量規制とは、年収の3分の1以上のお金を借りることができないように制限するルールのことをいいます。

 

年収にみあった借り入れでないと、のちのち返せなくなってしまいます。

自分の首をしめてしまわないように、顧客を「保護する」目的でつくられたルールなのですね。

 

審査や総量規制について知りたい方は、以下の関連記事を参照ください。

キャッシング枠は、「信用情報」をもとにした審査によって決定されているのですね。 ところで、すでにクレジットカードをお持ちの方は、ご自身のキャッシング枠がいくらに設定されているのかご存知ですか?念のため、確認方法をお伝えしますね

キャッシング枠の確認方法

キャッシング枠の利用可能額は主に次の3つから確認ができますよ。

  • クレジットカード会社から毎月郵送される利用明細で確認する
  • クレジットカード会社のインターネットサービスを利用して確認する
  • クレジットカード会社に直接電話をして問い合わせる(電話番号はカードの裏面に掲載)

 

キャッシングを利用する前は、ご自身のキャッシング枠がいくらなのか確認してくださいね。

もしかすると、申し込んだ当初はいらないと思って0円のままとなっている場合もありますのでご注意ください。

もし0円だった場合や、もう少しキャッシング枠を広げたいという場合は、キャッシング枠の「増額」もできます。

次は「増額」についてみてみましょう。

 

キャッシング枠を増額する方法

増額には2つの方法があります。

 

1つ目は、自動的に増額になる方法です。

 

クレジットカード会社から優良なカード利用実績者に対して、電話書面などで増額に関するお知らせがきます。

希望すれば、とくに面倒な手続きなしで自動的にキャッシング枠を増額することができるかもしれません。

 

2つめは、顧客が増額を申し込む方法です。

 

増額に対する審査がおこなわれ、無事にとおると増額される流れです。

申し込みは、来店はもちろん電話や各社のホームページからもできますよ。

 

クレジットカードのキャッシングの特徴

次は、クレジットカードのキャッシングの特徴についてお伝えします。

わかりやすいようにカードローンと比較してみましょう。

 

キャッシングとカードローンの違い

  • 金利
  • 借入上限金額
  • 返済方法

 

 

金利ですが、主なクレジットカード会社のキャッシングの上限金利は、18.0%に設定されています。

 

しかしこれだけじゃ、高いのか低いのかわかりませんよね。カードローンの金利相場と比較してみましょう。

 

カードローンには主に、銀行カードローンと消費者金融カードローンがあります。

各々の金利相場は以下のようになります。

 

金利相場

銀行

約14.0%

消費者金融

約18.0%

 

ご覧のとおり、クレジットカードのキャッシングのほうが銀行カードローンに比べると高いですね。カードローンについて詳しくは関連記事を参考にしてみてくださいね。

 

キャッシングの借入上限金額は、審査などによりますが、カードローンに比べ少額です。

 

返済方法は、一般的にキャッシングは「一括払い」、カードローンは「分割払い」が多いですね。返済方法については後程詳しくお伝えしますよ。

 

キャッシングは、一括払いができるくらいの少額の借り入れがよさそうですね。高額な借り入れを検討している場合は、分割払いのできるカードローンが向いていますよ。

 

キャッシングのメリット

メリットは、以下のことが挙げられます。

  • すぐにキャッシングできる
  • 24時間365日利用可能
  • 海外旅行や出張のさいに便利

 

すでに使用しているクレジットカードにキャッシング枠がついていれば、新たに審査が必要ないので、すぐにキャッシングを利用することができます。

 

また、全国のATMで使えるので、時間や場所を問わずにキャッシングできる点もうれしいところですね。

 

さらに、海外で利用する場合は現金を持参しなくとも、現地のATMからお金を引き出すことができるので、両替屋に行く手間がかからないことや、現金を持ち歩かなくていいので安心!といえます。

 

両替時に発生する手数料は、両替屋によってそれぞれなので、場合によっては海外キャッシングを利用したほうが、よりお得に現地通貨を手に入れられますよ。

 

しかし、日本に帰国したらすぐに返済してください! うっかり返済を忘れてしまうと、せっかくお得に海外キャッシングを利用したはずが、両替屋の手数料よりも高くついてしまったということにもなりかねませんからね。

 

海外でキャッシングを考えている方はこちらをご覧ください。

 

キャッシングのデメリット

キャッシングのデメリットは以下のことが挙げられます。

  • クレジットカードがないとキャッシングできない
  • 盗難や紛失したさい、不正利用されても補償対象にならない場合がある
  • 金利手数料がかかる
  • 手軽にキャッシングできるがゆえに「お金を借りている」という意識が薄くなる

 

 

クレジットカードのキャッシングには、上記のような注意点やデメリットが存在します。それでは、ひとつずつ解説していきましょう!

クレジットカードがないとキャッシングができない

まず1つめの「クレジットカードがないとキャッシングできない」ですが、もうおわかりですね。

キャッシング機能はクレジットカードの中の機能なので、クレジットカードがないとキャッシングはできませんよ!

 

ただし、即日発行可能なクレジットカードを紹介した記事を掲載しておきますので、お急ぎの方は参考にしてみてくださいね。

盗難や紛失したあとのリスクがある

続いて2つめの「盗難や紛失したさい、不正利用されても補償対象にならない場合がある」について解説します。

 

ショッピング枠は暗証番号なしでも利用することができるので、盗難や紛失のさいは補償対象になります。

 

しかし、キャッシング枠を利用するさいは、必ず本人しか知りえないはずの暗証番号が必要なので、もし不正利用された場合は補償対象にならないケースが多いのです。

手数料がかかる

3つ目の「金利手数料がかかる」ですが、実際に計算式があったほうがイメージをつかみやすいと思いますので、利息の計算方法について確認しておきますね。

 

式【借り入れ金額×金利÷365日=利息】

 

例えば、【借入金額:10万、金利:18.0%】で1か月後に全額返済した場合……

 

10万円×18.0%÷365日×30日=1,479円(小数点以下切り捨て)

 

となります。

お金の借りすぎに注意

4つめは「手軽にキャッシングできるがゆえに「お金を借りている」という意識が薄くなる」でしたね。

 

キャッシング方法は、ATMを使って非常に簡単に利用できてしまうので、まるで「自分の口座からお金を引き出している」かのような感覚に陥りやすいのです……

 

キャッシング=借金をしている」ということを忘れないようにしましょうね!

キャッシングの利用方法

先ほど、「キャッシング方法は非常に簡単である」といいましたね。

ATMを使ったことのある方にとっては、「お金を引き出す」操作と非常によく似ているため簡単なのではないでしょうか。

 

お持ちのクレジットカードが対応しているかどうかは、お使いになるATMの案内表示で確認してくださいね。

 

ATMの操作方法は以下のようになります。

 

 

ATM利用時の手数料はだいたい100円~200円ほどかかることもお忘れなく。

 

24時間365日使えるATMでキャッシングできると、急なお金の入用があったとき助かりますね。 返済方法を選ぶ手順がありますが、どの返済を選ぶかは非常に大切になりますので、次の章でご説明します。

キャッシングの返済方法

キャッシングには「一括返済」と「リボルビング払い」があります。

リボルビング払いとは通称「リボ払い」のことで、毎月、一定額ずつ支払う方法ですね。

 

メリット・デメリットについてまとめましたので、以下をご覧ください

 

メリット

デメリット

一括払い

・返済利息が少なく済む

・即日返済すれば利息がかからない(翌日から利息発生)

・借入額が高額な場合、一括で返済することはむずかしい

リボ払い

・分割払いなので、計画的に返済していける

・返済期間が長ければ長いほど返済利息が膨らむ

 

キャッシングの特徴をお伝えしたときに、キャッシングは「一括払い」「少額の借入金額」が一般的でしたよね。

 

その理由は、「一括払い」をすると、返済利息は1回で済みます。

また、むずかしいかもしれませんが、なんとか返済の目途が立って即日返済すれば、利息はかからないです。

 

リボ払い」は無理のない範囲で毎回返済できますが、期間が長くなると、返済利息が膨れ上がってしまうので注意が必要です。

 

余裕が出てきたら繰り上げ返済!

キャッシングにかかる利息は、お金を借りた翌日から発生します。

 

ですので、臨時でお金が手に入った場合は「繰り上げ返済」をおすすめします。

 

繰り上げ返済」とは、よく住宅ローンで使われる返済方法ですが、毎月の返済額とは別に返済することをいいます。

「繰り上げ返済」は元金の返済にあてられるので、日々元金に対して発生する利息を抑えることができます。

 

元金とは、「もとのかね」と書きますが、「利子などは含まない最初に借り入れした金額」のことをいいますよ。

 

返済が遅れてしまったときに取るべき行動

まずは、「返済が遅れてしまったこと」をカード会社のコールセンターに連絡することが大切です。

 

なんらかの理由で返済の引き落としができなくても、すぐに対処すれば、再引き落としができる場合もあります。

 

もし連絡しないと、今後の自身の信用情報に大きく影響してしまいます。

住宅ローンなどのローンを組むさいに、過去の延滞状況などをチェックされ、「延滞の可能性あり」となり審査がとおりにくくなってしまわないように気をつけましょう!

 

また、返済が遅れると、「遅延損害金」というペナルティが発生します。

最大20.0%ほどの金利がかかるので注意してくださいね!

 

返済時にかかる手数料ですが、口座振替やATM入金の場合、手数料無料となっているとことが多いようです。ただし、振り込みによる指定口座への返済は振込手数料がかかります。

 

 

まとめ

さて、ここまででキャッシングに関するおおよその説明が終わりました。

すぐに手軽にお金を借りることができるキャッシングは、どうしても今すぐお金が必要だというときの助けになってくれます。

 

利用する前には、もう一度以下のことを確認するようにしましょうね。

  • 本当にお金を借りる必要があるか
  • お金を借りる目的は明確か
  • いくら借りるか(借入金額は少額か)
  • すぐに返済できそうか(一括返済が可能か)

 

金利面や返済方法によっては、キャッシングよりもカードローンを利用したほうがメリットが大きい場合がありますので、ご自身にあった「お金の借り方」を選ぶようにしたいですね。